このページでは、退職後に支払う税金はどの程度かかるのか、そのほかに支払い続けなければいけないものとしてどのようなものがあるか、いくらの貯金があれば何か月程度無職で過ごせるのかについて解説します。
また、後の項目で詳しく解説しますが、バイトをする場合には失業保険の支給が遅れたり支給額から減額されることがありますので注意しましょう。
税金(実家暮らしでも税金はかかる)
退職後も支払い続けなければならない税金は以下の3つです。
・健康保険料
・住民税
・国民年金
住んでいる地域、年収によって税金額は変わりますが、ここでは分かりやすいであろう目安として筆者自身が実際にかかった金額で解説していきます。
筆者の状況の説明
・年齢は24歳。独身。正社員として新卒入社。
・入社2年目の3月に自己都合退職。
・年収400万(額面、交通費やボーナス込、退職金は含めない)
いわゆる、一般的な第二新卒です。
※お住まいの地域や所属していた会社によって金額は変わるため、最終的には自分の所属組織への確認が必要になります。
健康保険料
金額:月々約21,000円(年額250,000円)
(月々の金額は単純に均した数字。国民健康保険の場合は6月中旬に金額が確定し、6月~3月までの10回払いで年額分を支払うことになる。)
解説:
退職後、「国民健康保険に加入するか」、「今まで入っていた健康保険組合の健康保険をそのまま継続するか(=任意継続 最長2年間)」を選びます。健康保険組合の方が少し保険が手厚いようですが、金額の少ない方を選ぶケースが多いです。筆者は任意継続するより、国民健康保険の方が月々2,000円ほど安かったので国民健康保険を選びました。
どなたも今までは、保険料を会社と折半しての支払いとなっています。このため、健康保険の任意継続をすると、退職後は会社が折半分を支払ってくれなくなり、単純計算で今給与から天引きされている健康保険料の2倍をあなたが支払うこととなります。つまり、任意継続の保険料とは現在の2倍の金額となることが多いです。(最終的な正しい金額は、所属の健康保険組合に確認要。)
前年の所得で国民健康保険の試算をしてみて、現在控除されている保険料の2倍より安ければ、国民健康保険を選びましょう。
高く見積もると、今の健康保険の2倍程度の金額が予想されるということです。
国民健康保険であれば要件を満たせば、減免申請を行うこともできます。
住民税
金額:月々約14,000円(年額168,000円)
(実際は年間で4回払い。)
解説:
前年の所得に応じて金額が決定します。会社勤めの場合、月々の給料から天引きされていましたが、無職の場合6月、8月、10月、翌年の1月の4回の納期に分けて納めます。詳しくは市町村のホームページを確認してみてください。
また前年にふるさと納税を利用していれば、その分安くなります。
要件を満たせば、減免申請を行うこともできます。
国民年金
金額:月々約17,000円
解説:
国民年金については、国民全員一律で金額が決まっています。
日本年金機構のホームページに金額の記載があります。
・日本年金機構 国民年金の保険料
要件を満たせば、減免申請を行うこともできますが、将来の年金受給額に影響が出るので注意しましょう。
奨学金
下記URLから返済額の一覧が確認できます。
日本学生支援機構HP 大学・返済例
抜粋:
4年間総額5,760,000円(月々120,000円支給)利息3%の場合
→月々32,297円
4年間総額2,400,000円(月々50,000円支給)利息3%の場合
→月々16,769円
返済が難しい場合、返済金額の減額や返還猶予を受けることができます。
日本学生支援機構HP 返還が難しいとき
普段の支払い(携帯代、通信費、家賃)や突発的なもの
あとは普段の月々の支出金額を計算してみましょう。
それに加えて、20代後半になると突発的な支出が出てきます。
・結婚式のご祝儀代(1人3万円くらい)
・自動車税(所有していれば)
・病院代
このあたりは別段でとっておくと安心かもしれません。
税金類だけでも3つあわせると、月々で52,000円になります。
例え、1か月無職になって家で寝ているだけでも、5万は必ず必要ということです。
早く就職を成功させるポイント
在職中であっても、転職エージェントに登録しておくことを強くお勧めします。
大手等の優良求人は、転職エージェントの非公開求人(企業の要望にマッチした人にしか求人を紹介しない)になってしまっていること、
マッチさえすれば、転職エージェントから直接企業に売り込んでもらえるので通過率が高くなります。
退職後もらえるお金の種類
・退職金
・失業手当
・企業年金解約分のもどり
主にもらえるお金はこの3種類です。
筆者自身は、退職金が40万円。失業手当も40万円。年金解約分が5万円でした。
退職後にバイトをすると失業手当がもらえない?
失業保険の申請をする際、週20時間以上アルバイトをしている場合は、失業の状態とみなされず失業手当がもらえません。
また失業保険を受給しているときにも、一日あたり4時間以上働いた場合は失業手当の給付が働いた日数分遅れます。4時間未満であっても減額や不支給となることがあります。